大好きなあなたへ

そうか…

君はずっとそこにいたんだね

今までいたのも君で   今僕の前にいるのも君だ

 

何もかも変わってしまった

そう そんな世界なのに

色あせてしまったと思った瞬間に

いや…君を見つけた瞬間に

世界は再び輝いてみえたんだ

 

なんて  大袈裟すぎるだろうか?

そんなふうに思えるくらい

僕にとって君は 僕の世界の大切な人なんだ

幸せの輪廻

君には心底あきれたよ

誰かを救おうと思ってもあんたは

動けてなんかいやしねぇんだからな

 

なぁ あんたはどうしたいんだ?

今何がしたいんだ?

本当は分かってるんだろ?

 

自分さえ救えない あんたが目指すのは

あんたの未来なんだろ

動こうとしないお前に未来はない

 

そこに光は届かない 時間は光をくらいながら

消滅していく 

 

前に進まなきゃ 光が無いのなら

光を感じて 生き続けたいのなら

動き出せ 諦めるな

 

諦めた瞬間 神は あんたに

光を約束しない 

 

手に入れたいのなら 進め

望むなら 叶えろ

それが お前への 願いだ 

そうじゃなきゃ 幸せになれない

 

お前は 幸せなれ

なぁ 僕

野外活動

係が決まってから一ヶ月新しい班の人たちのサポートがあったおかげで

なれない私でも協力を糧に係を遂行することができていた

 

自分でも信じられないくらいの りっぱな係

それだけで 私にしては挑戦だった

 

係にもなれてきた7月 クラスは最後の野外活動へ向かった

他の中学では想定もできないであろう

私たちの学校では山に登る ー県のー山

知っている人がいれば思いつくぐらいの知名度

 

テーマパークを予想しがちな学生には酷な野外活動だ

 

もちろん班であっても最低限しか話せない私に

バスや部屋割りの決定など参加しなくたって

結果に大差はない

きっと 独りなのにかわりはないのだから

 

クラスには一人だけ知り合いがいた

人見知りの私のたった一人の知り合いの男の子

彼は私の元彼 いつの間にか消し去ってしまった関係

だから 独り

 

ほどなくしてチームが決まった

一年の時に一緒になった人

まったくの知らない人 さまざまだった

 

チームでは話し合い部屋ごとのルールを決めていく

おとなしい私を巻き込むような形で進めてくれるリーダー

私でもリーダー性があると思うのだからきっと

とても たよりのある人に好かれるタイプなのだろう

少し羨ましい…

 

いつかこんな人みたいになれたらきっと毎日楽しいだろう

 

ほどなくして班でのきまりも決まって

いつしか野外活動前日になった

後悔

新しいクラスになって2ヶ月 …‥ 6月になった

4月からの進歩は無し 

僕に話しかける技術なんてないし 面白い話をすることも出来ない

そんなつまらないやつだから

 

誰かが話しかけてくるなんてもってのほかだった

分かっていた事だ… 私は 独りだった

 

班で当たり障りの無い会話をして せめて授業でもと思い

冴えない頭で 精一杯授業を聞く

楽しそうな会話を横に黙々と給食を食べて

独りでとぼとぼ帰る  毎日その繰り返し

 

きっと最初につまづいた者は這い上がれないのだろう

私は全くと言っていいほどそれだった

 

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朝 連絡されていた”係決めの時間”

ここでは個人で係の立候補を挙げて 前のクラスの様子や評価を元に

承認してもらうという時間

 

みんな面倒くさい係には挙げようとしない

…‥誰だってそんなのは嫌だ 私だって

 

「係決めは毎年と同じ立候補をして承認してもらう ただそれだけだ

 やりがいがある仕事はみんなめんどうだからしたくない気持ちは分かる

 だがお前らは3年生だ社会に出ても同じだが何事にも挑戦が必要だ 以上」

 

着々と決まっていく係いつものとおり止まる係決め

 

生活委員…委員会があるしとても面倒な係

人数分ある係の8つ目で止まった係会

そして決まらないと帰れないという決まりに

 

誰もがいらだち 譲りあいが始まる

誰も挙げることなど無かった 行動力がある人は

みな クラス委員になったりして 不真面目人・さぼりたい人しか残っていないから

 

これ以上 止まりいらだちを見せ始めるのが耐えれなかった私は

挑戦と題して立候補してしまった

 

とうてい今までやらないときめこんでいた係

後悔なんてとうに超えていた

 

承認の為の演説を終えると

会が進むことに対しての拍手が沸き上がった

 

 

 

新しい一年は

新しい年が来た…正確に言えば4月が

今年中学3年の私特に取り柄もなくて話していて面白くもないだろう

そんな私には新しい年新しいクラスは地獄に等しい

 

なぜいちいちクラス替えをしなければならないのだろうと

いつも思うくらいに

 

今年もその時が来たのだ…‥憂鬱だ

今年は人見知りが直るだろうか 独りはいやだな…

 

そんなことを思いながらとぼとぼ歩く

やがて訪れることも知らないで

 

着くとすぐ目についた用紙

クラス発表がのっていて 人だかりが出来ている

 「おはよう」 

 「あ うん おはよう」

いきなりで驚いたけれど単発をいれずにそう言う

彼女は去年同じクラスだった友達のはぎさん

人気ものなはぎさんは誰にでも話せる人 ちょっと尊敬するような子だ

私にはとてもできないや…‥

 「クラス一緒だといいね」

 「うん」

そうこうしているうちにクラス発表の用紙の前の人だかりは

いくらか人がひいていて 用紙を見ようと

顔を乗り出した

 「2組…3組…」

一つ一つ確認していく

 「あ あった」

 「何組だった? 」

 「5組だよ〜 うーん 一緒の…クラスではないねー」

 「そっか…‥」

 

 「あ みっけっ ゆうちゃんあれじゃない?」

 「本当だ」

6組…‥どうやらはぎさんとは離れてしまったみたいだ

 

 「はぎさーん」

何とも言えないほんわかした雰囲気の子がはぎさんのもとへかけて来た

 「おぉ? かいちょ〜おはようー」

 「おはよっはぎさん同じクラスだよ〜」

 「おぉーよろしく〜  んじゃゆうちゃんうちらいくねっ」

 「うん」

取り残された私はしかたなく自分の教室へ行く

 

入ると新しい独特のにおいがする 

教室にはすでに何人か集まっていた  …‥けれど友達はいない

 

そう何分もたたずに担任が来てあいさつした

 

「みんなおはよう 僕は担任の谷です 一年よろしくお願いします」

見るからに明るい先生で 情熱に溢れている先生

 

自己紹介とあいさつが終わると学校が終わって

不安に狩られながら 家に帰った