野外活動

係が決まってから一ヶ月新しい班の人たちのサポートがあったおかげで

なれない私でも協力を糧に係を遂行することができていた

 

自分でも信じられないくらいの りっぱな係

それだけで 私にしては挑戦だった

 

係にもなれてきた7月 クラスは最後の野外活動へ向かった

他の中学では想定もできないであろう

私たちの学校では山に登る ー県のー山

知っている人がいれば思いつくぐらいの知名度

 

テーマパークを予想しがちな学生には酷な野外活動だ

 

もちろん班であっても最低限しか話せない私に

バスや部屋割りの決定など参加しなくたって

結果に大差はない

きっと 独りなのにかわりはないのだから

 

クラスには一人だけ知り合いがいた

人見知りの私のたった一人の知り合いの男の子

彼は私の元彼 いつの間にか消し去ってしまった関係

だから 独り

 

ほどなくしてチームが決まった

一年の時に一緒になった人

まったくの知らない人 さまざまだった

 

チームでは話し合い部屋ごとのルールを決めていく

おとなしい私を巻き込むような形で進めてくれるリーダー

私でもリーダー性があると思うのだからきっと

とても たよりのある人に好かれるタイプなのだろう

少し羨ましい…

 

いつかこんな人みたいになれたらきっと毎日楽しいだろう

 

ほどなくして班でのきまりも決まって

いつしか野外活動前日になった