後悔

新しいクラスになって2ヶ月 …‥ 6月になった

4月からの進歩は無し 

僕に話しかける技術なんてないし 面白い話をすることも出来ない

そんなつまらないやつだから

 

誰かが話しかけてくるなんてもってのほかだった

分かっていた事だ… 私は 独りだった

 

班で当たり障りの無い会話をして せめて授業でもと思い

冴えない頭で 精一杯授業を聞く

楽しそうな会話を横に黙々と給食を食べて

独りでとぼとぼ帰る  毎日その繰り返し

 

きっと最初につまづいた者は這い上がれないのだろう

私は全くと言っていいほどそれだった

 

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朝 連絡されていた”係決めの時間”

ここでは個人で係の立候補を挙げて 前のクラスの様子や評価を元に

承認してもらうという時間

 

みんな面倒くさい係には挙げようとしない

…‥誰だってそんなのは嫌だ 私だって

 

「係決めは毎年と同じ立候補をして承認してもらう ただそれだけだ

 やりがいがある仕事はみんなめんどうだからしたくない気持ちは分かる

 だがお前らは3年生だ社会に出ても同じだが何事にも挑戦が必要だ 以上」

 

着々と決まっていく係いつものとおり止まる係決め

 

生活委員…委員会があるしとても面倒な係

人数分ある係の8つ目で止まった係会

そして決まらないと帰れないという決まりに

 

誰もがいらだち 譲りあいが始まる

誰も挙げることなど無かった 行動力がある人は

みな クラス委員になったりして 不真面目人・さぼりたい人しか残っていないから

 

これ以上 止まりいらだちを見せ始めるのが耐えれなかった私は

挑戦と題して立候補してしまった

 

とうてい今までやらないときめこんでいた係

後悔なんてとうに超えていた

 

承認の為の演説を終えると

会が進むことに対しての拍手が沸き上がった