失った心

目が覚めたらそこは見知らぬ場所

世界はすでに終わっていて 僕しかいない

いや僕しか 存在出来ない  ここは僕の世界だから

 

 

 

太陽のまぶしさに目を鈍らせて 僕はただ目を開ける

いつもの朝がやってきて いつのも朝が始まるそう思ってた

…思いたかった

 

嫌な予感というものは当たるものらしい

急いで部屋をでた僕が見たのは両親が無惨な姿になっている光景

一瞬夢なのかと思うくらい突然な出来事

 

「お母さん… お父さん… ぐすっ」

ただ呆然と見ている事しか出来なかったんだ

彼らを救う事なんて出来ない  だって僕は無力だったから

 

それから 何分もたたずに警備のおじさんたちが

やってきたころには

 

何もかもが遅すぎた 両親はすでに息絶えて

僕は 心を失った

 

世界を呪いたかった 運命は残酷であると

知るのには僕は 早すぎたから

 

 

 

 

 

 

my friend

 

ふと目が覚めた、時計が6時30を指している。

「6時30・・・」

まだ余裕だと二度寝を決め込んだけれど

なんとなく目が覚めてしまった

今日から高校生  ふとそう思ってもあまり実感は湧かない

しょうがないから時間割でも と思ったけれど

今日は始業式で持って行くものは昨日準備し終えてしまっていた

どうしようかと考え込んでいるうちに

いつのまにか時計は7時になっていた。

 「朝ご飯・・・」

とりあえず食卓に向かうと朝食が置いてあった

すでに少し覚めてしまったご飯・・・

きっと今日からの学校生活もこんな冷めた生活なんだと

黙々と食べた

 

何度も両親と行った学校までの通学路を通る

漫画のようなことはなく自転車で向かう

迷いようのない短い通学路を無心で自転車をこいだ

少し肌寒い そう思いながら

 

続く(かもしれないこともないかもしれない(え