失った心

目が覚めたらそこは見知らぬ場所

世界はすでに終わっていて 僕しかいない

いや僕しか 存在出来ない  ここは僕の世界だから

 

 

 

太陽のまぶしさに目を鈍らせて 僕はただ目を開ける

いつもの朝がやってきて いつのも朝が始まるそう思ってた

…思いたかった

 

嫌な予感というものは当たるものらしい

急いで部屋をでた僕が見たのは両親が無惨な姿になっている光景

一瞬夢なのかと思うくらい突然な出来事

 

「お母さん… お父さん… ぐすっ」

ただ呆然と見ている事しか出来なかったんだ

彼らを救う事なんて出来ない  だって僕は無力だったから

 

それから 何分もたたずに警備のおじさんたちが

やってきたころには

 

何もかもが遅すぎた 両親はすでに息絶えて

僕は 心を失った

 

世界を呪いたかった 運命は残酷であると

知るのには僕は 早すぎたから